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今、ここ、どこか3 Rin

  • 執筆者の写真: 川上 まなみ
    川上 まなみ
  • 8月23日
  • 読了時間: 2分

自己紹介もかねて 長谷川麟



昨年の9月から、アトランタから車で30分ほど離れた小さな町で、日本人駐在員として働いている。


「アメリカでの生活って、実際どうなの?」と家族や友人はよく心配してくれるが、今のところ大きな問題もなく、妻とふたり、穏やかな生活を送っている。


アメリカに来る前は大阪で生活をしていたが、むしろ当時の方がストレスを感じることが多かったと思う。人の多さ、自然の少なさ、そして人間関係の希薄さ。今は広々とした部屋での二人暮らし、緑に囲まれた環境で、地元・岡山で過ごしていたころのような、肩の力が抜けた日々を送っている。


電車通勤もなくなり、満員電車に乗る必要もない。好きな音楽を聴きながら片道40分ほど、車通勤の時間も自分にとってはストレス解消の時間になっている。隣人たちも非常にフレンドリーでありがたいと感じている。日本は世界で一番、人情に厚くて、人と人とのつながりを大切にしている国だとか、そんなことに何の疑いもなく生活をしていたけれど、そんなことは全くなかったと実感している。


こっちで暮らしはじめて約9ヶ月ほどの時間が経ったけれど、特別、アメリカらしいことに挑戦しようとか、そういう気概も夫婦共になく、休日となれば少し離れた韓国系のスーパーで買い物をしたり、くら寿司でお寿司を食べたりして、暮らしている。


「アメリカに駐在している」「海外に引っ越した」というのは、外から見ると派手に映るかもしれないけれど、半年ほど経ったあたりから、実際はそんなに大きな変化ではなかったのだと気がつく。


むしろ自分にとって本当の意味での変化は「結婚」の方だった。生活のリズムも価値観も、日常の小さな選択も、結婚によって大きな変化があった。その変化に比べると、海外暮らしは案外すんなりと馴染めるものだった。


今は、多くの日本の商品がアメリカでも手に入るし、マクドナルドやケンタッキーといったチェーンの仕組みも、日本と大差ない。スーパーではセルフレジを使うことが多いので、日常生活ではほとんど英語を話す必要がない。ChatGPTのようなツールを使えば、英会話の練習相手にも困らない。ほんとうに便利な時代だと感じる。


 
 
 

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