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今、ここ、どこか7 Rin

  • 執筆者の写真: 川上 まなみ
    川上 まなみ
  • 9月20日
  • 読了時間: 2分

Chipotleの話 長谷川麟



先週は出張先のみなさんと、Chipotleに行った。Chipotleはアメリカでは割とメジャーなメキシカン料理のフランチャイズで、タコス、ブリトー、ボウル、サラダの4種類をベースに、自分好みにカスタマイズできるお店。


私はChipotleのボウルをよく頼む。お米をトルティーヤで巻いて食べるスタイルがブリトーだとしたら、ボウルは日本でいうところのどんぶりスタイルのようなイメージ。白米と豆の上に、細かく切ったチキンやビーフを載せて、さらにチーズやコーンなどをお好みでトッピングする。


Chipotleなどのメキシカン料理では、cilantro(シラントロ)を多用することが多い。これはいわゆるパクチーのことで、私はこのパクチーの匂いが、当時は苦手だった。


これは中国地方出身者あるあるらしいのだが、パクチーのあの独特の匂いが、カメムシの臭いにそっくりで、強い拒絶反応を起こしてしまうとのことだ。


このことには私も強く共感する。昔、私が住んでいた家はめちゃくちゃボロ家だったから、カメムシをはじめとする多くの虫の侵入を許してしまっていた。我が家においては、ゴキブリよりもカメムシの方がやっかいな存在で、夏の夜に網戸で過ごしていると、大量のカメムシが網戸に張り付いていたことを思い出す。少しでも刺激をすると、あの不快な臭いが指について離れない。


小学三年生の頃、トイレットペーパーの芯を改造して作った簡易的な虫かごを使って、網戸についていたカメムシをすべて捕獲し、サランラップで閉じ込めた「カメムシ爆弾」を作ったことがある。そのカメムシ爆弾は後日、教室内で誤爆し、とんでもないことになったと記憶している。


いまではcilantroの独特の匂いも、それほどきついとは思わなくなったけれど、それでも匂いを嗅ぐと、脳裏にカメムシの顔が浮かぶ。それ自体はやっぱり不快だ。でも、外食で簡単に白米を食べられる場所として、Chipotleには救われている。


白米の上に、牛肉とチーズが載っているものが、不味いはずもないのだから。

 
 
 

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